続・モデルナ社新型コロナワクチンの異物混入
モデルナ社新型コロナワクチンの異物の件、金属片の疑いが出てきました。
これで考えられる可能性が1つ増えました。
①ゴム片
②製造過程で発生した凝集物
③想定外の薬剤混入
④金属片
記事中には、黒い微粒子とあるので①もしくは④ではないかと推測されます。
工場のラインで作られる以上は、避けられないことだと思います。
そのリスクは見越して、はじく行程がありますが、1ミリ以下とのことですので、あまりにも小さく、工場の異物チェックの行程をすり抜けてしまったのでしょう。
運が悪かったLotといえます。
ワクチンの添付文書には、下記のように記載がありますので、
調製マニュアルには必ず使用前のチェックの行程が入れてあるはずです。
このように調製前には確認がされていますので、大きな金属片が打たれた事例は少ないのではないでしょうか。
製造工程中の事故ですから、このようなことは他の薬剤でも当然起きています。
工場でも製品チェックは当然行っていますが、このようにすり抜けてしまうことがあります。今後は同様の事例がないように対策が取られると思いますが、、、
人が設計するものですので、仕方がない部分と思います。
そのために、薬剤師がおり、最後の砦として、最終チェックを行い、患者さんのもとに届ける役目を担っています。
今回、しっかり機能を果たしましたね。
埼玉県の薬務課の先生、素晴らしいです!